
地上戦セールス:客先の沈黙を開発へ持ち帰る
客先の沈黙を開発へ持ち帰る。 セールスの仕事は、うまく話すことだと思われがちだ。 けれど、EEGで必要としている地上戦のセールスは、話す人である前に、現場の反応を正しく持ち帰る人だ。 ネットで資料を見せる。LPを作る。広告を出す。問い合わせ…

EEG Editorial
Content Team
ネットでサービスの最初の熱を作る人。 サービスは、作った瞬間にはまだ世の中に存在していない。 サーバーにデプロイされていても、LPがあっても、SNSアカウントを作っていても、使う理由が誰かの頭の中に入っていなければ、それはほとんど存在していないのと同じだ。 ぼくはIT受託開発の会社を30年以上経営してきた。良いものを作ったのに、誰にも見つけてもらえずに消えていくサービスを何度も見てきた。逆に、最初…
ネットでサービスの最初の熱を作る人。
サービスは、作った瞬間にはまだ世の中に存在していない。
サーバーにデプロイされていても、LPがあっても、SNSアカウントを作っていても、使う理由が誰かの頭の中に入っていなければ、それはほとんど存在していないのと同じだ。
ぼくはIT受託開発の会社を30年以上経営してきた。良いものを作ったのに、誰にも見つけてもらえずに消えていくサービスを何度も見てきた。逆に、最初は粗くても、言葉の置き方と届け方がうまくて、少しずつ人を集めていくサービスも見てきた。
悔しいけれど、世の中は「良いものだから気づいてくれる」ほど親切ではない。
人は、知らないものを選ばない。これは根性やセンスの問題ではなく、認知の問題だ。名前を一度も聞いたことがないものより、何度か見たもののほうが安心に見える。誰も使っていないように見えるものより、少人数でも熱を持って語っているもののほうが、試してみる理由になる。
だから、マーケターが必要になる。
マーケティングというと、SNS投稿を増やすことだと思われることがある。
もちろんSNSは大事だ。けれど、EEGで必要としている空中戦は、もっと広い。LP、Web、検索、広告、コミュニティ、メール、記事、イベント、比較ページ、導入事例。インターネット上で顧客が触れる場所を、できるだけ多く、できるだけ自然につなげていく仕事だ。
たとえば、SNSでは「今この課題で困っている人」に届く言葉を試す。LPでは「なぜ今使うべきか」を短く伝える。検索では「すでに困っている人」が打ち込む言葉を拾う。広告では、まだ名前を知らない人に一度だけ視界へ入る機会を作る。コミュニティでは、機能ではなく、なぜそのサービスが必要なのかという温度を育てる。
これらは全部、別々の作業に見えて、実は一つの仕事だ。
作ったサービスを、誰かの頭の中に置く仕事だ。
エンジニアが作ったサービスには、作った本人にしか出せない言葉がある。
なぜこの機能を作ったのか。どこで詰まった人を助けたいのか。何を楽にしたいのか。どんな無駄をなくしたいのか。そこには、本物の熱がある。
ただ、その熱は、作った本人の言葉のままだと届かないことがある。
作り手は、つい仕組みから語る。実装の工夫を語る。できることを全部並べたくなる。けれどユーザーが最初に知りたいのは、そこではない。
自分の面倒が減るのか。
明日から使えるのか。
いま払っているコストより安いのか。
上司や同僚に説明しやすいのか。
マーケターの仕事は、作った本人の熱を薄めることではない。その熱を、相手が受け取れる言葉に変えることだ。作り手の誇りを壊さずに、顧客の認知の入口まで運ぶことだ。
EEGは、7割がサービスをゼロからリリースまで作れるエンジニア、3割がセールス、マーケター、UI/UXデザイナー、資金調達、経営のプロという組織を考えている。
利益配分は、11がエンジニア、6がプロフェッショナル、3がEEG。
この6は、SNSを代行する作業費ではない。LPやWebや検索や広告やコミュニティを使って、認知と需要を作り、最初のファンを生み出す空中戦への報酬だ。
作った本人が主役であることは変えない。けれど、主役が舞台に立っても、客席に誰もいなければ物語は始まらない。
マーケターは、客席に最初の人を連れてくる。
まだ誰も知らないサービスに、最初の視線を集める。最初の理解を作る。最初の共感を生む。最初の問い合わせにつなげる。最初のファンに、作った本人の言葉を届ける。
これは、AIで文章を量産するだけではできない仕事だ。
AIは投稿案を作れる。広告文も出せる。LPの構成も提案できる。でも、どの言葉が今の顧客に刺さっているのか。どの反応が本物で、どの反応がただの通過音なのか。どの小さな熱を育てれば事業の入口になるのか。
そこを見極めるのは、人の仕事だと思っている。
作ったサービスは、使われて初めて鍛えられる。
誰にも使われなければ、バグも見つからない。価格の違和感もわからない。説明の弱さも見えない。UIの迷いも、導入の不安も、継続しない理由も見えない。
だから、最初の熱はただの宣伝ではない。
開発の燃料でもある。
マーケターが作った小さな反応が、エンジニアの次の改善を決める。LPで読まれた言葉が、プロダクトの方向を変える。検索で拾った悩みが、新しい機能の優先順位になる。コミュニティの声が、作った本人の矜持をもう一度起こすこともある。
EEGは、作る人を中心に置きたい。
だからこそ、その人が作ったものを、ネットの海に沈めたままにしたくない。
SNSだけでなく、LP、Web、検索、広告、コミュニティまで使い、サービスの最初の熱、最初の理解、最初のファンを作れる人が必要だ。
ネットでサービスの最初の熱を作る人。
あなたの空中戦が、作った本人をもう一度主役の場所へ連れていく。